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弦楽五重奏曲第4番 (モーツァルト) : ウィキペディア日本語版 | 弦楽五重奏曲第4番 (モーツァルト)[げんがくごじゅうそうきょくだい4ばん]
弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによって、1787年の春ごろ作曲された。ほぼ同時期に作曲された第3番ハ長調K.515とは姉妹作品で、対照的な性格を持っており、両曲ともにモーツァルトの室内楽として親しまれている。この第4番ト短調K.516の完成は1787年の5月16日である。 第3番と共に、モーツァルトは借金を重ねていたヨハン・ミヒャエル・プフベルクの所から予約出版することを翌1788年4月2日に『ウィーン新聞』で発表していたが、売れ行きが芳しくなかったために出版を1年延長すると6月25日に同新聞で発表し、結局出版は1790年になってアルタリア社から行われた。
==曲の特徴== ハ長調―ト短調のペアで作曲された第3番ハ長調、この第4番ト短調の2曲は、翌年に作曲した交響曲第40番K.550ト短調と交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』のペアとよく擬せられる。第4番ト短調の随所に流れる美しい旋律は、モーツァルトの数ある作品の中でも、もっとも深い憂いをたたえたものに数えられる。完成直後の5月28日に死去することになる父レオポルトの病状の悪化が作曲の根底にあるのではないかと指摘されている。
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